仕事と家庭の両立

保育士は家庭と両立して働ける?


潜在保育士が復職しないのは家庭との両立が難しいから?

潜在保育士が保育士に復職しない訳の一つに、「保育士は家庭との両立が難しいから」という理由があります。

実際、結婚や出産を機に退職したことでそのまま潜在保育士となってしまうケースは多いです。一度退職した保育士さんの多くが復職は難しいと考えているようです。

果たして、保育士は家事や育児と両立して働くことが不可能な仕事なのでしょうか。

保育士の仕事と家庭との両立が難しい理由

どうして保育士は家庭との両立が難しいと言われるのかというと、以下の点が関係してくると思います。

  • 拘束時間が長い
  • 残業や持ち帰りの仕事が多い
  • 体力的にキツイ
  • 急な遅刻・早退・欠勤が難しい

家庭があると、仕事に行く前や仕事から帰ってきた後に家事もこなさなくてはいけません。拘束時間が長かったり持ち帰り残業が多いとそれが難しくなってきますね。

帰りが遅くなると旦那さんの帰宅までに夕飯の支度が出来なくなってしまうし、ついスーパーのお惣菜で済ませてしまう事も増えるでしょう。

洗濯や掃除も毎日する余裕がなくて休みの日にまとめてすることになります。山になった洗濯物や散らかった家の中を見たら、とても家事と両立できているようには思えないかもしれません。

また保育士の仕事が体力的にキツイのも家庭との両立を難しくしている理由の一つですね。

保育士経験のある潜在保育士は仕事の過酷さを嫌と言う程分かっていますから、退職する前から「こんなに大変な仕事、家庭と両立するのは無理だな」と思っていたのではないでしょうか。

そしてお子さんがいる育児中の方の場合、急な欠勤や遅刻・早退がしにくいというのはかなり働きにくいと感じるはずです。

子供が小さいうちはすぐ熱が出たり体調を崩しやすいので、急に会社を休んだり遅刻しなきゃいけない事が多くなります。そこを柔軟に対処してくれる会社ならいいのですが、人手が少なくてただでさえ忙しい保育園の場合はそれが難しいんですよね。

人員的には何とかなったとしても、周りの保育士が嫌な顔をしたり嫌味を言ってくるような保育園も少なくありません。そうなると休みづらくなって、結局子育てとの両立は無理ということになってしまいます。

家庭の事情で復職が難しい潜在保育士

このように、保育士の主な職場となる保育園は、家庭と両立して働こうとすると働きにくい職場だと言わざるを得ません。だから現場復帰しない潜在保育士が多いんですね。

それに、結婚や子育てのために退職した場合、その後復職するかどうかは家庭の事情も関係してくると思います。

  • 子供が小学校に上がるまでは家に居たい
  • 家事がおろそかになるくらいなら専業主婦でやっていきたい
  • 子供が病気がち・親の介護があるから働きに出るのは無理

こうした事情があるから復職を見送っている潜在保育士もいるでしょう。

特に子供が小さいうちはそばにいてあげたいと思う方は多いです。そうした想いがあるのなら、共働きしなくても経済的にやっていけるのなら無理に働きに出る必要はないかもしれませんね。

保育士に限らず子供が小学校に上がるタイミングで復職を検討する女性は多いですから、そうした無理なく働ける時期が来るまで待つというのも一つの選択肢だと思います。

また、自分の子供を保育園に預けてよその子供の面倒を見ることに抵抗感がある保育士の方もいるようです。子供を自分と同じ保育園に通わせるという方法もありますが、それも賛否両論ありますしね。

個人的には保育士も一人の働く女性ですから、保育園に子供を預けて堂々と働きに出ればいいとは思います。ただ人それぞれに色んな考え方があるでしょうから、「それはちょっとな…」と思うのであればやはりある程度お子さんが大きくなってから復職する方がいいかもしれませんね。

働き方を変えれば保育士でも家庭と両立できるかも

しかしこうした家庭の事情で復職できないのではなく、単に保育士の仕事が家庭との両立に向いてなさそうだからという理由で復職していない潜在保育士の方が多いのではないでしょうか。

だとしたら、これまでと働き方を変えるだけで保育士への復職が可能になるかもしれません。

「家庭の事を考えると復職は難しそうだけど出来るならまた保育士として働きたい」と思っている潜在保育士の方は、家庭と両立できる形での保育士復職を検討してみてはいかがでしょうか。

保育士でも家庭と両立しながら働くには

では、保育士に復職して家庭と両立しながら働くにはどうしたらいいのでしょうか。

育児に理解のある職場を探す

残業無し・残業が少ない保育園や、人員に余裕があって急な休みにも対応してくれるような育児に理解のある保育園の求人が見つかれば、それが一番理想的ですね。

これまで働いてきた保育園がみんな家庭との両立は無理そうだったとしても、中には家庭との両立ができそうな保育園もあるでしょうから、とりあえず探してみる価値はあると思います。

  • 保育士バンク!
  • 保育ひろば

などの保育士転職支援サービスに相談してみたら、希望に合った求人が出てきた時点で紹介してくれるでしょう。

全ての条件が揃った求人を見つけ出すのは大変かもしれませんが、「ここなら家庭と両立して働けそう!」と思える求人と出会えるといいですね。

企業内保育士や院内保育士として働く

保育士の職場は保育園だけはありません。保育園で家庭と両立して働くのが難しいなら、保育園以外の職場を探してみてはいかがでしょうか。

残業無しで働きたい人には、社員用に設置された保育所で働く企業内保育士や、病院内に設置された保育所で働く院内保育士がおすすめです。

こうした保育所では保育園と違って運動会などの行事はありませんから、残業の原因にもなりやすい行事の準備が必要ありません。ほぼ定時で帰れるため、家庭との両立はしやすいでしょう。

企業内保育士や院内保育士は保育園勤めの保育士よりも高年収が期待できるのも特徴です。

ただしこれらの仕事は保育士からの人気が高い上、求人数は保育園に比べて少ないため、求人はなかなか見つからないです。根気良く探す必要があるでしょう。

ちなみにこうした希少な求人の情報を得たい場合にも先ほどご紹介したような保育士専門転職支援サービスは便利ですから、ぜひ活用してみてください。

時短勤務できる職場を探す

保育園の中には保育士が家庭や育児と両立して働きやすいよう、通常の勤務より短い時間で働ける時短勤務を取り入れている所もあります。

フルタイムでの勤務は難しくても、1日4~6時間であれば無理なく働けそうですよね。家事や育児をこなしながら働きたい保育士さんはぜひチェックしておきたい働き方です。

ただ実際にはなかなか難しい部分もあるようで、

  • 時間内に仕事が終わらない
  • 周りの保育士との関係が難しい
  • 結局残業になる事も多い

という問題を抱えるケースも少なくないようです。

まだまだ一般的な働き方とは言えないため、保育園側も時短勤務者の扱いに慣れていなかったり、時短勤務ができる環境が整っていない事もあるのでしょう。

これからこうした働き方が増えていけばもっと働きやすい環境が整い、周りの理解も得られるようになってくると思うので、今後に期待したいですね。

家族の協力を得る

これは職場ではなくこちら側の問題ですが、家庭と両立して働くにはやはり家族の協力が必要不可欠です。

旦那さんとは出来る範囲で家事分担する、溜まった家事は週末にまとめてするから多少のことは大目に見てもらう、食事はレトルトやお惣菜の割合が増えても我慢してもらうなど、共働きする以上は完璧に家事をこなすのは難しいことを理解してもらう必要があるでしょう。

それにお金さえ払えば家事は家事代行サービスを利用したり、食事も作り置きを作ってもらって済ませることもできます。「お金を払って人に家事を任せるなんて…」という固定概念さえ捨てることができれば、家事を楽にする方法はいくらでもあるんです。

また近くにご両親が住んでいる場合、子供の面倒やお迎えをお願いすることができれば大助かりですね。相談して協力を得られるようであれば復職の大きな手助けとなってくれるでしょう。

ただし最近は「孫疲れ」という言葉もあるように、孫の世話が大きな負担となっている高齢者が増えています。特に実の親だと頼みやすくてつい甘えてしまいがちですが、ご両親の負担も考えて頼るのはほどほどにしておきましょう。

働き方を工夫して保育士に復職しよう!

このように、働きやすい職場を探したり働き方をちょっと変えるだけで、家庭や育児と両立しながら保育士として働くことも不可能ではなくなります。

実際、子育てをしながら保育士として働いている保育士さんもたくさんいますよね。自身も子育ての経験があると保護者からの信頼も厚くなりますし、育児経験が保育士としてのスキルアップにつながることもあると思います。

出来ることなら現場復帰したいと思っている潜在保育士の方は、現在の保育士不足解消のためにも、ぜひ前向きに復職を検討してみていただきたいと思います。